合鴨の読書日記

いらすとやは神

少子高齢化は逆にチャンス! 落合陽一『日本再興戦略』 書評

 

 

落合陽一さんの『日本再興戦略』を読了しました。

 

前回に引き続き、落合陽一さんの本です。

aigamobook.hatenablog.com

 

『デジタルネイチャー』はAIのお話がメインでしたが、

『日本再興戦略』は歴史、経済、教育 などがメインテーマです。

 

落合陽一さん、守備範囲広すぎやろ…

 

 

この本も非常にパワーが強いです。

日本に漂う世間一般の悲観を、

一瞬でひっくり返すインパクトがあります。

 

そこで、

この記事では『日本再興戦略』におけるメインテーマの1つをご紹介します。

 

 

 

少子高齢化は逆にチャンス!

 

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少子高齢化

日本が世界で真っ先に直面する課題であり、

国民がなんとなく目を背けてる問題でもあります。

 

しかし、落合陽一さん的には

逆にビジネスチャンスだ、

とおっしゃってます。

 

なぜチャンスなのか、

3つの理由を見ていきましょう!

 

①人手が少ないので、機械化がスムーズ

 

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機械化、Ai化に対する反発って意外と根強いですよね。

 

「AIに仕事を奪われてしまうのではないか?」

みたいな風潮ありませんか?

 

しかし、これは仕事に就ける人が多い場合の話。

いわば贅沢な状況なんですね。

 

しかし、少子高齢化社会とは

多くの退職者が生まれ、

同時に労働人口たり得る子供が減少していく社会。

 

 こうした状況では、むしろ

「どんどん仕事奪ってくれ〜 人手足りないし!」

となるだろう、

という指摘です。

 

【個人の感想】

 

私はそこまで楽観的な状況にはならないかな、と個人的に思ってます。

 

なぜなら

「AIが仕事を奪う速度」 > 「労働人口が減少する速度」

だと勝手に思ってるからです。

 

将来の子供も、

「俺の仕事を奪わないでくれ〜」

なんて嘆いてるかもしれません。

 

 

②子供1人あたりの教育費が増える

 

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同じ教育予算が毎年かけられているとすれば、

子供の数そのものが減少するので、

子供1人あたりの教育費が増える。

 

これは日本の将来にとっても良いだろう、

という指摘です。

 

【個人の感想】 

 

これに関しては良い点と悪い点があると思います。

 

良い点として、

単純計算ではもちろん1人あたりの教育費は増えます。

すなわち、

高水準の教育を受けられる子供の絶対数は増えるでしょう。

 

しかし、悪い点として

子供の減少が教育格差を広げる、

という可能性があります。

 

特に地方部では、

子供減少

学校閉鎖

通える学校の選択肢が減る

という現象が起きるのでは、

と危惧してます。

 

都内のエリート中高に通える子供と

地方で通える学校が限られている子供

の格差が広がってしまいそう…

 

高齢化社会用のインフラが、輸出ビジネスになる

 

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いち早く高齢化社会が訪れる、

ということは

いち早く高齢化社会でもやっていけるようなインフラを作らなければならない

ということです。

 

こうした必要性に迫られた状況はチャンスです。

政府、企業、国民が一体となってなんとかしようとするパワーが生まれるからです。

 

高齢化社会用のインフラは、

以下の落合陽一さんご本人のツイートが参考になりますね。

 

 

 【個人の感想】

 

これは目から鱗でしたね。

 

大多数の国民(私も含めて)は、

少子高齢化に対して

とてつもないマイナスイメージを持っている方が多いと思います。

 

しかし、

世界でいち早く危険な状況に陥ることはチャンスなんだ、

という逆転の発想は素晴らしいと思います。

 

これ見ただけで一生ついていこう、と思いました。(小並)

 

 

 まとめ

 

少子高齢化はチャンス。

未曾有のピンチを、

国全体でビジネスに変えていけ。